キャリアアップストーリー
就職活動は、多様な分野の企業と出会うことを意識しながらおこなった。中部電力への入社を決めたのは、多くの人に生活に関わる会社であることに加え、先輩社員と話すなかで「自分らしく自然体でいられる」と感じたから。入社後の2016年に家庭用電力の小売全面自由化を経験。市場に新規参入したベンチャー企業への出向などを通して、家庭分野を自身のキャリアの軸足に定めた。

中部電力ミライズ株式会社
リビング営業本部 リビング統括部
下方 研次
2008年入社 情報理工学部認知科学科
CAREER UP
STORY 01
制度が変わった。業務ルールを作るのは、私!
顔を合わせたことのない仲間に思いを馳せて

初任配属先は営業所の料金課。お客さまからのお問い合わせ対応や請求・収納業務を担当し、電力会社の仕事や社会人としての基礎を学んでいきました。そして3年目から配属になったのが、本店の営業グループです。この部署は、それまで私が所属していた営業所のような地域の拠点を管理・運営したり、業務をおこなううえでのルールやマニュアルを作る役割を担っていました。
私が配属されたのは、太陽光発電の普及を後押しするために新しい制度がスタートした時期でした。電力業界に関する制度が変わると電気料金なども変わり、それを取り扱う私たちの業務の仕方も変わるため、新たなルールやマニュアルを作ることになります。その仕事を、私が担当することになったのです。まだまだ経験の浅い私にとって、新たな制度をきちんと理解しなければなりません。制度変更が業務にどう影響し、その影響は業務フローの変更で対応できるのか、システムを更新する必要があるのかなどを検討していきました。
このとき印象的だったのが、「本店での仕事は、顔を合わせたことも話したこともないたくさんの人たちに影響することを忘れないで」という、先輩方からのアドバイスです。私が良かれと思って決めたことも、もしかすると現場の実情にはそぐわないかもしれません。私が「これで分かるはず」と思ってマニュアル上に表現した言葉も、正確に伝わらず現場を混乱させてしまうかもしれません。いただいたアドバイスを踏まえ、一つひとつのルール作りに丁寧に取り組むことができました。また、中部電力のように規模の大きな会社で仕事をするうえでの、忘れてはいけない心構えを学ぶことができました。
CAREER UP
STORY 02
「寝耳に水」の秘書部配属
会社って大きい!経営陣ってすごい!

本店営業グループに3年間在籍し、その次に配属されたのは本店の秘書部でした。私は副社長を含む役員数人の秘書を務めました。
中部電力では定期的な異動がありますが、まさか秘書になるとは思っていませんでした。まさに「寝耳に水」。驚きはしましたが、経営陣の間近で仕事をできる機会など簡単には得られません。しっかりとコミュニケーションを図り、どのようにして意思決定をしているのか学ぶことを目標にしました。
秘書として接する中で感じたのは、経営陣は「何が問題なのか」を見抜く力に長けているということです。この力は、豊富な現場経験によって養われたことも知りました。また、物事を俯瞰し、バランスを図ることを常に意識していることも知りました。そういった姿に触れることで、「次の異動で現場に戻ったとき、自分ならどのように行動すればいいだろうか」を日常的に考えることができました。
秘書部に異動するまで、営業部門の二つの職場で働いてきました。職場の先輩や上司のサポートのおかげで仕事を学び、成長することができました。秘書部に異動すると、さらに多くの人が営業部門を支えてくれていたことを知り、改めて中部電力という会社のスケールの大きさを実感すると同時に、支えてくれているたくさんの人たちのためにも私が成長し、会社に貢献することで恩返しをしていこうと思うようになりました。
CAREER UP
STORY 03
出向先で受けた衝撃が、その後の成長の糧に
カルチャーショックからのモチベーションアップ

入社11年目の2019年から2年間、提携先である株式会社Looopへ出向しました。
Looopは、再生可能エネルギーの普及を通して「エネルギーフリー社会」の実現を目指すベンチャー企業です。関わってきたサービスなどが違うとはいえ、同じ電力業界とあって、私はそれまでの経験を活かすことができると思っていました。ところが、まったく通用しませんでした。というのもLooopは電力自由化のタイミングで事業を一から立ち上げ、激しい競争のなかで「どうやったら勝てるか?」を考え抜いてきたのです。当然、知識の吸収には貪欲になりますし、試行錯誤を重ねることで知識には深みが増します。対する私は、すでにある組織のなかで、「業務を回す」という目的のための知識を習得していたことに気づかされました。両者には歴然とした差が生まれます。突きつけられた現実にショックを受けずにはいられませんでした。
ただ、Looopの社員がいきいきと働く姿はとても魅力的でした。チームメンバーは目標を共有したうえで、それぞれの役割に全力で取り組んでいます。自身の役割を果たすことが、目標の達成へとつながる実感を得ることもできます。そういった企業文化のなかで過ごすことで、私の考え方も変わっていきました。考えてばかりで行動が遅くなるよりも、まずは行動してみて改善を重ねたらいいと思えるようになったのです。むしろ、仲間たちと改善策を議論することこそが仕事の醍醐味だと思うようになりました。以前から興味があったものの、挑戦することをためらっていた家庭分野のサービスに進むことを決めたのも、このときの経験があったからです。社会人として「出直し」とも言える経験でしたが、この2年間なしには今の私はいなかったと言えます。
CAREER UP
STORY 04
「エネルギースマートな住まい」を推進する統括役に
失敗は次への財産。PDCAを回すことがおもしろい!
Looopから戻った後は、現在の部署であるリビング営業本部リビング統括部に配属されました。リビング事業とは、太陽光発電パネルや蓄電池など住宅設備機器の販売、電気・ガスの契約、省エネ性能に優れた住宅の新築・リフォームなど、「エネルギースマートな住まい」を実現するためのサービスをワンストップで提供する家庭分野の事業です。その中で私は、販売実績の管理、目標値の設定、目標に対する達成状況の管理、目標達成に向けた改善点の抽出などをおこない、チームメンバーの統括役を務めています。競合サービスの分析をしたり、新たなサービスの開発やプロモーションをおこなうことも私の役割です。
この業務では、たくさんのデータを扱います。データは客観的ですし、ときに雄弁でもあります。しかし私は「あくまでもデータ分析は手法にすぎない」と、データ一辺倒にならないように心がけています。お客さま視点を忘れず、「お客さまにより良いサービスを届ける」という目的に対するツールとしてデータを利用することが大切だと考えているからです。
目的を見失わないでいると、失敗も決して悪いことではないと考えられるようになりました。データを読み取って仮説を立て、実行しては再びデータを集めて検証をするのです。仮説が誤っていたとしても、それは失敗ではなく「この仮説は違った」という知見を得られたのです。PDCAのプロセスを回し、常に行動していることが今の仕事の大きなおもしろさになっています。
2016年におこなわれた家庭用電力の小売全面自由化から8年が経ちましたが、家庭用電力サービスをめぐる競争はまだまだ続きます。それは、私たちにはまだまだやるべきこと・やれることがたくさんあるという意味です。お客さま視点に立ち、より良いサービスの開発にこれからも挑戦していきたいです。
私が仕事を通じて得たこと

中部電力ミライズでは今、「自分は何をすべきか?何ができるか?」という考えが浸透しつつあります。一人ひとりが自立し、役割をまっとうすることが中部地域の皆さまへの貢献につながるという意識が広まっているのです。もちろん、私も同じ気持ちです。非常に高いモチベーションで働くことができ、毎日が充実しています。
※掲載社員の仕事内容・所属部署は取材当時のものです。