電子通信部門

電子通信部門は、電気事業の運営に必要となる情報を通信ネットワーク設備を使って確実・迅速に伝送する重要な役割を担っています。「マイクロ波多重無線」、「光ファイバケーブル」、「衛星通信システム」など多岐にわたる通信設備や電子通信部門独自のIPネットワークを有しており、それぞれの特性を活かした信頼度の高い合理的かつ柔軟な通信ネットワークを構築・運用しています。これら通信ネットワーク全体の計画・構築・維持管理・運用・開発業務を担い、電力安定供給への貢献と公衆保安の確保に努めています。
近年では、経営や事業運営の効率化・高度化の実現に向けて、ICT・IoTサービスを自ら開発・提供し、中部電力グループをはじめお客さまの課題解決やお役立ちに貢献する取り組みも行っています。

主な勤務地

愛知県、静岡県、三重県、岐阜県、長野県

部門内各グループの役割

  • 通信ネットワークセンター(本社)

    通信ネットワークのオペレーション、全社大の大規模通信工事およびIP設備に関する技術上の調査・研究・開発などの業務を行います。

  • 設備運用ソリューショングループ(本社)

    ICTソリューションサービスの企画、開発、提供により、中部電力グループの業務効率化推進およびお客さまのお困りごと解消やお役立ちに貢献します。

  • 通信システムグループ(本社)

    通信ネットワーク設備の運用状態を管理するシステムをはじめ通信設備の維持・運用などに必要となるシステムの企画、開発、メンテナンスやスマートメーター通信システムの開発を行います。

  • 通信センター(支社)

    本社や支社、営業所、発電所、変電所などの事業所を結ぶ通信ネットワーク設備の維持管理業務を主に行います。

主な仕事

通信ネットワークセンター

通信ネットワークセンター

多くの部門と密に連携し、お客さまへ電気を安定してお届けするのに欠かせない通信ネットワークを構築し、昼夜を問わず運用しています。
通信ネットワークを構成するIPネットワークの構築では、納入メーカーと様々な性能試験を行ったり、電力系統に影響を与えることが無いよう複雑な工事をミスなく進めるため、設置手順や試験方法の検討を重ね、社内外関係者と綿密に打合せを行いながら工事を進めていきます。
自らが手掛けた設備が電力の安定供給を10年・20年と長い間支えることから、完成した設備が無事運用開始したときには、電力会社の電子通信部門で働く社員としての誇りや社会貢献を強く実感できます。
このほかにも通信ネットワークの安定確保を図るため、膨大な通信ネットワーク設備の運用状態を24時間監視しています。

設備運用ソリューション

設備運用ソリューション

中部電力グループ内外において、エネルギー事業を通じて培ったノウハウを集結し、業務効率化や働き方改革の推進、地域の課題解決の貢献につながるソリューションを展開しています。
近年の事例では、送電線着雪の遠隔監視に関するソリューションがあります。電線に着雪すると気流の乱れにより電線同士が接触し、重大故障となる恐れがありますが、リアルタイムな把握が困難でした。そこで、鉄塔に通信機能を搭載したバッテリー駆動の小型カメラを設置し、遠隔監視する環境を提供することで、現地に向かうことなく着雪状況をリアルタイム把握することが可能となりました。
このように、お客さまのニーズの聞き取りからサービスの企画、開発および提供を行い、業務の効率化、高度化に役立つICTサービスを提供しています。

通信システム

通信システム

膨大な通信ネットワーク設備の運用状態を24時間監視する「通信ネットワーク管理システム」や「スマートメーター通信システム」などの企画・開発を行っています。これらのシステム開発においては高度な知識や技術を有した社員が仕様検討を行い各種ベンダーと調整しながら開発を進めています。
このほか、「TV会議システム」の開発による業務の効率化や「入退管理システム」などセキュリティに関するシステム開発を行い、電力の安定供給に必要不可欠な通信システムの構築を行っています。

通信センター

通信センター

電力を安定して届けるために、本社や支社、営業所、発電所、変電所などの事業所を結ぶ通信ネットワーク設備の維持管理や構築を行っています。例えば、電柱に張り巡らされている光ファイバケーブルや事業所に設置している通信機器の巡視・点検、故障時の早期復旧など重要な役割を担っています。
初任配属時には通信ネットワーク設備の維持管理や通信用電源設備の取替などの工事業務を担当し、電力保安に関する通信の基礎を学びながら業務を行います。

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